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コラム

前もって身の回りを整理する「生前整理」って必要ですか?

ある一定の年齢になると何かあったときに困らないように身の回りを整理しようと思うでしょう。でも、ただ闇雲に不用品を処分するだけでいいのか迷いますよね?実は生前整理の具体的な内容や、やり方まで把握している方は多くありません。正しい知識がないと時間的にも体力的にも消耗しますので、今回は「生前整理」についてご紹介いたします。

目次

生前整理とは?

生前整理とは自分が亡くなった後に、遺品整理や相続問題で遺族に迷惑をかけないために、自分の身の回りの片付けや財産整理などを行うことです。

 

【生前整理するべきものは?】

生前整理するべきものは大きく分けて4つあります。

 

1)生活用品・家財など

本人の性格や住居形態にもよりますが、一般的に年齢が高くなるほど持ち物は多くなります。

 

2)資産関係

死後、遺族間で一番トラブルに発展するのが遺産問題です。まずは自分自身で資産状況を把握して整理しておくことが重要です。代表的なものは下記の内容です。

・預貯金

・保険

・クレジットカード

・株や投資信託

・信用取引

・不動産

・借金

特に借金は、遺族が遺産相続すると負債分も引き継がれるため、なるべく早めに清算したほうがいいでしょう。

 

3)データ関係

現在は、ほとんどの人がスマートフォンを持っている時代で、デジタルに無関係の人は全くないと言っても過言ではありません。最低でも下記の整理が必要です。

・スマートフォンやパソコンのパスワード

・ネットバンクのIDとパスワード

・月額会員のアカウントとパスワード

IDやパスワードは誰にも知られないように管理するのが普通ですが、パスワード解除ができないと契約の解約手続きにかなり時間がかかる可能性があります。

 

4)人間関係

死後、遺族間で一番トラブルに発展するのが遺産問題です。まずは自分自身で資産状況を把握して整理しておくことが重要です。また、葬儀の知らせが必要な友人・知人の連絡先をリスト化するのもおすすめです。

生前整理の必要性

生前整理が定着した理由は「少子高齢化」や「核家族化」という現代の日本における家族観の変化と深刻な社会問題が大きく影響していることが挙げられます。

 

■65歳以上の世帯構造

65歳以上の方がいる世帯は全体の50%で、さらに世帯構造別にみると次のようになります。

1位:夫婦世帯 32.3%

2位:単独世帯 28.8%

3位:親と未婚の子のみ世帯 20.0%

4位:その他の世帯 9.5%

5位:三世代世帯 9.4%

 

1986年には「三世代世帯」が4割を超えていましたが、現在は「三世代世帯」は1割を切り、「夫婦世帯」と「単独世帯」が全世帯の6割を占めています。

 

■孤独死問題

一人暮らしの増加などで孤独死も増えています。近年は周囲との人間関係の希薄化から、一人暮らしの方が孤独死となってしまっても、1週間~1か月以上も発見されないケースもあります。

 

【生前整理の必要性】

生前整理が必要な一番の理由は「残される家族の負担を減らすため」です。人は年を重ねるほど家具や家電、衣類といった持ち物が増えていきます。持ち物が多いと、残された家族が家を片付け、必要な物を探すために、体力・精神的に大きな負担がかかります。

 

【自分のためにもなる生前整理】

家族の負担を減らすための生前整理も、実は「自分のため」にもなります。高齢になると病気や事故で入院するという機会が増えてきます。または、認知症で施設に入居するといった場合に、事前に身の回りを整理しておけば、慌てずに対処することができるのです。

 

●ゴミ屋敷になる理由もある…

好き好んでゴミ屋敷になる人はいないと思います。高齢になるにつれて生活のちょっとした動作が億劫になり、それが積み重なり気づいたころにはゴミで溢れ返っているのです。

・年齢とともに足腰が不自由になり、片付けや掃除が困難になった

・ゴミを出すのも大変

・認知症で同じものを大量に購入してしまったり、ゴミ出しの日がわからなくなったりする

生前整理・遺品整理との違い

生前整理と遺品整理はどちらもよく聞く言葉ではありますが、具体的には下記のような違いがあります。

 

【生前整理】

本人が生きている元気な間に身の回りの片づけをすること

●メリット

・生前贈与など、相続に関する対策としても有効である

・家族への負担が減る

 

【老前整理】

本人が老いる前に整理すること

●メリット

・体力・気力が充実している

・時間をかけて行える

 

【遺品整理】

亡くなった後に残された人、家族などが身の回りの片づけをすること

●遺品整理業者に依頼するメリット

・遺品整理の負担が軽くなる

・遠方からでも依頼できる

 

【遺品整理との違い】

遺品整理との大きな違いは、生前整理は「本人」が行い、遺品整理は「本人の家族や親族」が行うことです。亡くなったあとのことだけでなく、今の生活をより暮らしやすくするための作業でもあります。時間的にも体力的にも余裕があるうちに行いましょう。

 

【安く済むのは…】

安く上げたいとお考えなら「生前整理」がおすすめです。遺品整理は親族の死後、時間が限られた中で業者を見つけるため、あまり金額について相談する余裕がありません。生前、自分で時間をかけじっくり整理していけば粗大ゴミの費用くらいで済みます。

 

~生前整理は業者に依頼できる?~

生前整理は、本人が身の回りの片づけをすることですが、足腰も弱ってきた場合は自ら動くことができないかもしれません。そのような場合は、本人に代わって作業する「生前整理業者」に依頼しましょう。

 

●生前整理業者のサービス内容

・日用品や家財の整理

・デジタルデータの整理

・不用品の買い取り・処分

・財産目録・遺言書の作成

・エンディングノートに関するアドバイス

 

財産目録や遺言書の作成は何から手を付けていいかわからないかもしれませんが、弁護士など提携の専門家を紹介してくれる場合もあり安心です。

まとめ

生活お助け隊は「生前整理」も承っています。ハウスクリーニングのノウハウを駆使してお片付けをお手伝いいたします。また、再利用可能な物は買取査定をいたします。整理したいけどいろいろ不安という方は、まずはお問い合わせください。身の回りをすっきり整理して、これからの人生をより充実させましょう。
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